検診を受けるにあたってのご注意事項
原則ABC健診をおすすめしていない方
- 1. ピロリ菌を除菌した方
- 2. 胃の外科切除を受けた方
- 3. 最近(2か月以内に)、胃酸を強く抑える薬・逆流性食道炎の薬を服用した方
- 4. 腎不全や透析を受けている方
- 5. いま、胃腸の具合が悪い方(病院やクリニックをご受診ください)
- 6. いま、食道や胃、十二指腸潰瘍の病気で通院治療している方
1~4の方は、ピロリ菌感染について正しい結果がえられない可能性があります。
5~6の方は、検診よりも医療(治療)の対象と思われる方です。(病院やクリニックをご受診ください)
もし服用されている胃薬の内容や、胃の病状についてご不明な場合は、いちど処方医(かかりつけ医)へご相談をされるか、もしくは通常の胃検診コース(バリウムや胃カメラ)をご選択になるようご考慮ください。
胃がんハイリスク健診(ABC健診)およびピロリ菌抗体検査をご予約された方へ
※下記項目に該当された方で、もし本検査法につき、今回はキャンセルをご要望される場合は、
診療所(TEL:0422-50-2825)までお電話頂くか、当日受付窓口へお申し付け下さい。
本検査法には、原則的にはお勧めしていない対象の方が、いらっしゃいます。
下記に該当される方は、ピロリ菌感染について正しい結果が得られない可能性があります。また胃腸症状をお持ちの方は、検診よりも医療(治療)の対象と思われます。
いま一度ご確認ください。
- 1. ピロリ菌を除菌治療をうけた。
- 2. 胃潰瘍や逆流性食道炎の治療中か、治療後2か月以内。
(胃酸分泌抑制薬:タケプロン、パリエット、ネキシウム、オメプラール、タケキャブ、およびそれらのジェネリック薬を飲んでいた) - 3. 胃切除の手術をうけた。
- 4. 腎不全で、通院や透析治療を受けている。
- 5. いま、胃の調子が悪い。(→病院やクリニックをご受診ください)
ひとつでも該当する方は、再度、お受けになるかどうかにつき、ご確認願います。
胃ぐすりの種類や、胃治療歴、腎不全の状態についてご不明な場合は、いちど処方医(かかりつけ医)や、調剤薬局(薬の内容について)へご相談なさってください。
本検査法は、胃がんや胃潰瘍を見つける検査ではありません
胃がん検診(胃内視鏡、胃透視)の代用にはなりませんので、通常の胃内視鏡や胃透視による検診についても、定期的にお受けになってください。
ピロリ菌除去療法を受けられた方は、消化器科医のもとで、定期的な内視鏡検査をお受けになることをお勧めいたします。
若い人が乳がん検診を受けることで
考えられる不利益について
- 1. 乳がん検診を受けると、ある割合で陽性(がんの疑いあり)が出ますが、その後の精密検査で本当にがんであった人は、罹患率が低い40歳代でも0.2~0.3%、残りは「偽陽性」(本当はがんがないにもかかわらず、検査で「陽性」とされることです。)となります。若い方は罹患率が低く、また乳腺密度が濃いことが多く(高濃度乳房といいます)、マンモグラフィ像が全体に白く写りやすくなり、微細な石灰化像等の見分けが難しく、偽陽性も増える可能性があります。
- 2. 偽陽性であった場合は、結果、不必要な検査や治療を受けることになり、確定診断がつくまでは精神的ストレスにもなりえます。
- 3. 若い時期からマンモグラフィを受ける点では、被ばくの問題もございます。(マンモグラフィ1回は、日本~アメリカ間を飛行機で移動する際に受ける程度といわれます)
- 4. 乳腺超音波検査は、被ばくの心配はありませんが、現時点で死亡率を減らすという科学的根拠がありません。また偽陽性という問題点は、やはり同様に発生します。
40歳代以降の方では、こうした不利益を考慮しても、がんを発見するメリット(利益)のほうが上回るため、検診が推奨されています。
ただし、若い方でも、乳がんのハイリスクに該当する場合は、早期の検診も考慮されます。
乳がんになった血縁者の有無について、是非いちどご家族様ともご相談なさってください。
詳しくは、下記をご参照ください。
乳がんハイリスクのチェックリスト
若い世代でも、下のチェックに一つでも該当する人は、家族性・遺伝性乳がんの可能性があります。まずはいちど乳腺の専門家に相談し、必要であれば早くから定期検診をお受けになってください。また、乳房に異変を感じた場合はすぐに乳腺専門医をご受診ください。
下記項目に該当する「血縁者」がいらっしゃるかどうか、ご確認ください
- ☐ 若くして(50歳未満で)乳がんを発症した方
- ☐ 卵巣がんになった方
- ☐ 乳がんを2回以上発症した方
- ☐ 男性乳がんの方
- ☐ 乳がんになった血縁者が(本人も含めて)3人以上
- ☐ 遺伝性乳がんの遺伝子変異(BRCA)が確認された方
- ☐ 治療薬(抗がん剤、分子標的薬、ホルモン療法)のいずれもの治療が、難しい(効きにくい)と言われた乳がんの方